1959年 二次 数学3 [2]

x, y 平面上の点 (0,a) を P, 直線 y=ag とする。g を含み y 軸に垂直な平面上に, P を中点とし g60^{\circ} をなす長さ 2b の線分 AB をとり, A, B から x 軸におろした垂線の足をそれぞれ C, D とする。ねじれ四辺形 ABDC を x 軸のまわりに回転するときできる立体の体積を求めよ。



ねじれ四辺形という見慣れない言葉が出てきましたが, おそれる必要はありません.
要は, 線分 AB を x 軸のまわりに回転させるときできる曲面と, 平面 x=\pm\frac{b}{2} によって囲まれた立体の体積を求めればよいのです.


x, z 平面を考え, 次のように座標を設定する.



平面 x=t(t>0) と線分 PB との交点を Q(t,a,z) とおくと
t:z=1:\sqrt{3} より z=\sqrt{3}t
よって Q(t,a,\sqrt{3}t)
平面 x=tx 軸との交点を R とおくと R(t,0,0)
QR=\sqrt{a^2+3t^2}
求める立体は, 線分 AB を x 軸のまわりに回転させるときできる曲面と, 平面 x=\pm\frac{b}{2} によって囲まれた部分だから, その体積は
2\pi\int_0^{\frac{b}{2}}(\sqrt{a^2+3t^2})^2dt
=2\pi\int_0^{\frac{b}{2}}(a^2+3t^2)dt
=2\pi[a^2t+t^3]_0^{\frac{b}{2}}
=\pi b\left(a^2+\frac{b^2}{4}\right)



やっと, 遅れていた分を取り戻すことができました.
しかし, 同時に, 解いた問題のストックも 0 になりました.