高校生クイズの問題

今年の高校生クイズには、次のような問題が出題されました。



サイコロを 6 回振り、途中で出目の総和が 6 になる確率を求めよ。

数学オリンピックに出題された問題らしく、茂木さんは「最高に難しい」と言っていましたが、私が試しにやってみたら簡単に解けました。
中学生でも解けます。
茂木さん、嘘つきです。

[ 解答 ]
まずは順序を考慮しないで和が 6 になる組み合わせを列挙し、それぞれが順序を考慮すると何通りあるかを書き出します。
1 回目:
(6) → 1 通り
2 回目:
(1, 5) → 2 通り
(2, 4) → 2 通り
(3, 3) → 1 通り
3 回目:
(1, 1, 4) → 3 通り
(1, 2, 3) → 6 通り
(2, 2, 2) → 1 通り
4 回目:
(1, 1, 1, 3) → 4 通り
(1, 1, 2, 2) → 6 通り
5 回目:
(1, 1, 1, 1, 2) → 5通り
6 回目:
(1, 1, 1, 1, 1, 1) → 1 通り
したがって、求める確率は
\frac{1}{6} + \left(\frac{1}{6}\right)^2 \times (2+2+1) + \left(\frac{1}{6}\right)^3 \times (3+6+1) + \left(\frac{1}{6}\right)^4 \times (4+6) + \left(\frac{1}{6}\right)^5 \times 5 + \left(\frac{1}{6}\right)^6
=(6^5 + 6^4 \times 5 + 6^3 \times 10 + 6^2 \times 10 + 6 \times 5 + 1)/6^6
=16807/46656
となります。

約分できないことは、分母が 6 の累乗であって、分子は 2 の倍数でなく、各桁の合計が 3 の倍数でないことから 3 の倍数でもなく、したがって 6 の倍数でないことから分かります。
それから、上の解答では力技で解きましたが、n 回目に何通りあるかは {}_5C_{n-1} で表すことができますし、一般化すると公式を導くこともできます。
もしかしたら、何かもっと簡単な解き方があるのかもしれません。