対数関数もどき2

対数関数は
y=\log_a x
の形で表されますが、前の記事でも書いた通り、底を変数にすることも可能です。
したがって、庭と真数の両方に変数を許すことによって
z = \log_x y
という二変数関数を考えることができます。
このグラフは3次元空間上の2次元曲面になります。
そして、底をaに固定してそれを2次元平面上に射影したものが
y=\log_a x
のグラフになるのです(変数名は適当に置き換えました)。
ただ、
z = \log_x y \Leftrightarrow y = x^z
なので、
z = x^y
なる関数について考えた方が簡単ですね(変数名は適当に置き換えました)。
この関数の定義域を実数全体に拡張しようとすると、色々と難しい議論が必要になります。複素数が出てきたり。

ちなみに、高校数学では、本質的には二変数関数であるのに、そうでないように扱われているものが他にもいくつかあります。
例えば、組み合わせ関数
{}_nP_r

{}_nC_r
などです。