モンスターがアイテムを落とす確率
前に使っていた自作ブログにも書いたことですが。
ドラクエなどのRPGで、ある確率で貴重なアイテムを落とすモンスターがいたとします。
このとき、アイテムを落とす確率が1/nとして、モンスターをn匹倒すまでにアイテムをゲットできる確率は
で表されます。
んで、nを無限大に近づけると、これは
に収束します。
何故かというと
で、
なので、
となるからです。
それならば、どれくらいのスピードで収束するのか。気になりますね。
そこで、Mathematicaで実験してみました!
とりあえず、n=1から20までのグラフを書いてみたところ
と、なりました。
あらっ。ほとんど横ばい。かなりの収束の速さです。
グラフを見ると分かる通り、n=10くらいから先は、ほとんど変化しません。
は大体0.63なので、アイテムを落とす確率が1/10よりも小さいモンスターについてならば、確率分だけ倒してアイテムをゲットできる確率は0.63と考えて何の不都合も生じない、ということになります。
例えば、アイテムを落とす確率が1/16だったら、16匹倒すまでにアイテムを落とす確率は63パーセントだし、アイテムを落とす確率が1/256だったら、256匹倒すまでにアイテムを落とす確率は63パーセント、として良いのです。
おー。これは、なかなかいい指標になりますね。
では、モンスターを何匹倒せば、どれくらいの確率でアイテムをゲットできるのでしょうか。
これは簡単で、例えば2n匹倒したとすると
となり、これは大体
として良いので、計算すると、0.86くらいになります。86パーセント。
3n匹倒したとすると、同様に
として良いので、計算すると、0.95くらいになります。95パーセント。
だから、例えば、アイテムを落とす確率が1/256だったら、768匹くらい倒せば、かなりの高確率でアイテムをゲットできるということが言えます。
頑張る気が起きますね。
高校数学は、このように、RPGをプレーする上でも役に立つのでした。