とっても大きい到達不能基数ちゃん

非可算正則極限基数(弱到達不能基数)がどれだけ大きいのか考えているうちに, 疑問が起こりました.
ZFC において, 非可算正則極限基数は(もし存在するならば)共終数が \omega である任意の基数よりも大きい, という言明は成り立つのでしょうか.
とりあえず, 次のことは証明してみました.



ホダイ
極限基数 \kappa > \lambda で, \rm{cf}(\kappa) < \rm{cf}(\lambda) であるようなものが存在する.
ショウメイ
\aleph_{\aleph_{\omega+1}} < \aleph_{\aleph_{\omega+\omega}} であるが,
(i) 無限基数は極限順序数である.
ということから, 添え字が無限基数であるこの二つは極限基数であり, また,
(ii) \alpha が極限順序数のとき, \rm{cf}(\aleph_{\alpha}) = \rm{cf}(\alpha).
であることにも注意し, それぞれの共終数を計算すると
\rm{cf}(\aleph_{\aleph_{\omega+1}}) = \rm{cf}(\aleph_{\omega+1}) = \aleph_{\omega+1} (ZFC において後続基数は正則であることによる),
\rm{cf}(\aleph_{\aleph_{\omega+\omega}}) = \rm{cf}(\aleph_{\omega+\omega}) = \omega
となる.

このショウメイ, 合っているでしょうか.
最初の疑問を解消するため,
\rm{cf}(\kappa) > \rm{cf}(\lambda) ならば \kappa > \lambda
ということを証明したかったのですが, 反対の結論が得られてしまいました.
ただ, 疑問の根柢には「共終数が \omega である」という条件がありますので, 別のアプローチを考え中です.