金欲

こんにちは。
実に10ヶ月近くぶりの更新です。
今回は、金の量についてのお話です!!!


金と言っても、お金のことではなくて、金箔の金です。
金箔入りの料理は豪華に感じられますよね。


さて、地球に存在する金の量には諸説ありますが、「プール◯杯分」という表現をされることが多いようです。
そこで、検証してみました。


まず、地球上にはどれだけの金が存在するのか分からないとどうしようもありません。
調べてみたところ、イギリスの GFMS という機関の統計によれば、2009年末時点で採掘された金の総量は約 165,600 [t] ≒ 1.7*10^8 [kg] だそうです。
これは、地球上で採掘可能な量の 75% 程度に相当するとか。
ということは、全てが採掘されたとすれば、その総量は約 220,800 [t] ≒ 2.2*10^8 [kg] になります。


次に、プールですが、その寸法が分からないことには何ともはやです。
明確な規格としては、調べてみたところ、公認競泳プールのものが見つかりましたが、これには
「公称 50m 国内基準競泳プール」と「公称 50m 国際基準競泳プール」と「公称 50m 標準競泳プール」と
「公称 25m 国内基準競泳プール」と「公称 25m 国際基準競泳プール」と「公称 25m 標準競泳プール」
の、6種類があるようです。
(参考: プール公認規則
全部について考察するのは面倒なので、国際なんちゃらだけに限って話を進めます。
「公称 50m 国際基準競泳プール」は、長さが 50.02m, 幅が 25m 以上, 水深が 2m 以上だそうです。
縦、横、高さがそれぞれ 50m, 25m, 2m として計算すると、容積は 2500 [m^3] です。
「公称 25m 国際基準競泳プール」は、長さが 25.02m, 幅が 25m 以上, 水深が 2m 以上だそうです。
縦、横、高さがそれぞれ 25m, 25m, 2m として計算すると、容積は 1250 [m^3] です。


これで準備が整いました。
金の密度を 19.32*10^3 [kg/m^3] として、全ての場合について計算を実行してみた結果が以下になります。

総量 プールの種類 プール
採掘量 国際50m 3.4杯
採掘量 国際25m 6.9杯
採掘量+埋蔵量 国際50m 4.6杯
採掘量+埋蔵量 国際25m 9.1杯


一番上のがよく言われているものっぽいです。
とても少ないですねー。
一番下のでも、10杯に及びません。
金箔を食べるというのは、資源の無駄づかいと言えるかもしれません。