1956年 一次 文科 [2]
次の□に適当な数を記入せよ。
定点 を通る直線
…(a)
は □□のとき, かつ, このときに限って円
…(b)
と共有点をもつ。
そのとき, 直線 (a) から円 (b) によって切りとられる弦の中点は つの円周 の上にある。
この円周 の中心の座標は□で半径は□である。
(a) を (b) に代入すると
共有点をもつための必要十分条件は判別式 について となることである.
なので, 上の式が一次方程式になることはありません.
すなわち
直線と円の二つの共有点の座標を , とおく(共有点が一つの場合はこれらは一致する).
弦の中点の座標を とすると
…(1)
ここで, 二次方程式 の 解の和が であることを使いました.
次に を求めますが, 解を (b) に代入しては計算が煩雑になるので (a) に代入すればいいかと思いきや, 代入する必要はありません.
解の和を最大限に利用すれば計算は簡単になります.
…(2)
あとは円の方程式を求めるために を消去して と の関係式を求めればオーケーです.
(1), (2) より なので
これを (2) に代入して
よって, 中心の座標は , 半径は である.