1956年 一次 文科 [3]

次の□に適当な数を記入せよ。
関数 y=a+bx+\frac{c}{x}x=1, 2, 4 に対する値がそれぞれ 13, 14, 28 になるならば, x>0 の範囲で, この関数 yx=□のとき最小値□をとる。
※□の箇所を a, b, c で表しました.


それぞれ代入して
13=a+b+c
14=a+2b+\frac{c}{2}
28=a+4b+\frac{c}{4}
これを解いて a=-12, b=9, c=16
よって y=-12+9x+\frac{16}{x}



ax+\frac{b}{x} の形が出てきたら, 相加相乗平均の関係式 A+B \geq 2\sqrt{AB} の出番です.
掛け算をするとうまいこと x が消えます.
ただし, A \geq 0 かつ B \geq 0 の条件があることに注意.
また, 等号が成立するのは A=B のとき, かつそのときに限ります.


x>0 のとき, 相加相乗平均の関係式より
y=-12+9x+\frac{16}{x} \geq -12+2\sqrt{9x\cdot\frac{16}{x}}=-12+24=12
よって, 最小値は 12 で, そのときの x
9x=\frac{16}{x}
x^2=\frac{16}{9}
x>0 より
x=\frac{4}{3}