1956年 ニ次 解析1 [1]

放物線 y=x^2+3x-1 上の相異なる 2 点が直線 x+y=0 に関して対称であるとき, これら 2 点の座標を求めよ。



教科書レベルの問題です.
少し考えれば直線 x+y=0 に関して点 (a,b) と対称な点の座標は (-b,-a) であることが分かり, このことを利用しても解けますが, ここではより一般的な解法で解いてみます.
ポイントは, 2 点の中点が問題の直線上にあることと, 2 点を結ぶ直線と問題の直線が垂直に交わることです.


2 点の座標をそれぞれ P(p,p^2+3p-1), Q(q,q^2+3q-1) …(1) とおくと
中点が直線 x+y=0 上にあることから
\frac{p+q}{2}+\frac{(p^2+3p-1)+(q^2+3q-1)}{2}=0
p^2+4p+q^2+4q-2=0 …(2)
直線 PQ と直線 x+y=0 が垂直であることから
\frac{(q^2+3q-1)-(p^2+3p-1)}{q-p}=1
\frac{(q+p)(q-p)+3(q-p)}{q-p}=1
p+q+3=1
q=-p-2 …(3)
(3) を (2) に代入して整理すると
2p^2+4p-6=0
p^2+2p-3=0
(p+3)(p-1)=0
p=-3 のとき (3) より q=1 なので (1) より 2 点の座標は (-3,-1), (1,3)
p=1 のときも同様.
以上により 2 点の座標は (-3,-1), (1,3)