1956年 ニ次 解析1 [3]
放物線 と円 との共有点の個数は の変化に応じてどのように変わるか。ただし [tex:0
1] のとき, 対応する の値はない.
のとき,
のとき, 対応する の値は 2 つある.
判別式を D とおく.
(i) のとき
より
よって のとき, 共有点は 0 個.
(ii) のとき
(i) と同様にして
このとき, (3) の解は
[tex:0
0] のとき
(i) と同様にして …(4)
ここで, あとで出てくる の値の範囲とあわせて考えるため, の値の範囲を求めておきます.
すると, [tex:0
なので相加相乗平均の関係式より
等号が成り立つのは のときで, より のとき
ところが より, 等号は成り立たない.
ゆえに
さて, このときの (3) の解は
この 2 解を小さい方から , とおくと, であることから, 次の 5 つの場合が考えられる.
(iii)-(i)
のとき
位置関係から
このとき, より
これは (4) を満たす.
このとき, 共有点は 0 個.
(iii)-(ii)
のとき
位置関係から
このとき,
これは (4) を満たす.
このとき, 共有点は 1 個.
(iii)-(iii)
かつ のとき
であり, [tex:0
1]
以上により
これは (4) を満たす.
このとき, 共有点は 2 個.
(iii)-(iv)
かつ のとき
かつ
つまり
これは (4) を満たす.
このとき, 共有点は 3 個.
(iii)-(v)
かつ のとき
かつ
つまり
(4) とあわせて
このとき, 共有点は 4 個.
以上まとめると
のとき, 0 個.
のとき, 2 個.
のとき, 4 個.
のとき, 3 個.
のとき, 2 個.
のとき, 1 個.
のとき, 0個.
参考に, 適当な の値に対応するグラフをかいてみると, 次のようになります.