1957年 一次 理科・衛生看護科 [3]

次の□の中に適当な数を記入せよ。
t があらゆる実数値にわたって変動するとき
x=2t^2-4t+5, y=3t^2+at+7 (a は定数)
を座標にもつ点 P(x,y) は, 定直線
Ax+By=1
の上にあるものとする。このとき, a, A, B の値はそれぞれ
a=(8)□, A=(9)□, B=(10)□
である。そして, 点 P から原点までの距離が最小値をとるのは
t=(11)□
のときであって, その最小値は(12)□である。


x=2t^2-4t+5, y=3t^2+at+7Ax+By=1 に代入して
A(2t^2-4t+5)+B(3t^2+at+7)=1
(2A+3B)t^2+(-4A+aB)t+(5A+7B-1)=0
これが t についての恒等式になるので
\left\{\begin{array}{l}2A+3B=0 \\ -4A+aB=0 \\ 5A+7B-1=0 \end{array}\right.
これより
A=3, B=-2, a=-6
P から原点までの距離を d とおくと
d^2=x^2+y^2=(2t^2-4t+5)^2+(3t^2-6t+7)^2=13t^4-52t^3+114t^2-124t+74
これを f(t) とおくと
f'(t)=52t^3-156t^2+228t^2-124=4(t-1)(13t^2-26t+31)
ここで, 方程式 13t^2-26t+31=0 の判別式を D とおくと \frac{D}{4}=13^2-13*31<0
よって, f(t) の増減表は次のようになる.
\begin{array}{|c||c|c|c|}\hline t & \cdots & 1 & \cdots \\ \hline f'(t) & - & 0 & + \\ \hline f(t) & \searrow & 25 & \nearrow \\ \hline\end{array}
ゆえに, t=1 のとき d は最小で d=\sqrt{25}=5