1957年 一次 理科・衛生看護科 [4]
次の各図形の面積を大きさの順に並べ, 不等式
(13)□(14)□(15)□(16)□
が成り立つようにするには, □の中にそれぞれどれを入れればよいか。
イ 原点を中心とし半径 6 の円の内部と, 点 を中心とし半径 の円の内部との共通部分。
ロ 楕円 の内部。
ハ 放物線 と直線 とが囲む図形。
ニ 四点
,
,
,
を頂点とする四辺形の内部。
ただし, 円周率 , , とする。
(イ)
, を連立して解いて ,
よって, 図で
, , である.
∠, ∠ であるから, 求める面積は
扇型OAB-△OAB+扇型PAB-△PAB
(ロ)
楕円の方程式を について解くと
よって, 求める面積は
ここで, が原点を中心とする半径 3 の円の面積の であることを使いました.
置換積分を使うより速いです.
ちなみに, 楕円の面積を求める公式もあり, 楕円 の面積は で表されます.
証明は簡単で, 計算するだけでできますが, 円 (面積は )を縦に 倍したものがこの楕円であることを考えると, 結果は自明です.
(ハ)
放物線と直線の交点の 座標は , であるから, 求める面積は 公式より
以上により
ロイニハ