1959年 一次 理科・衛生看護学科 [5]

次の□の中に適当な数を記入せよ。
図のような 'へい' PQR を境界とする土地がある。この土地の一隅に 'さく' XYZ, X'Y' を作って長方形の地面 XYY'X' と台形の地面 X'Y'ZQ を囲み, 長方形の面積 A が台形の面積 B の 2 倍となるようにする。いま, 'さく' の全長を 30 m とするとき, 総面積 A+B を最大にするには XY=(17)□m, YY'=(18)□m, Y'Z=(19)□m にすればよい。そのとき, A+B=(20)□m^2 になる。

XY=a, YY'=b, Y'Z=c とおく.


X'Y'=XY=a より
2a+b+c=30…(1)


A=ab…(2)


Q から Y'Z に下ろした垂線の足を H とすると ∠QZY'=45^{\circ} より HZ=QH=a なので X'Q=Y'Z-HZ=c-a
よって
B=\frac{1}{2}(c-a+c)a=\frac{1}{2}(-a+2c)a…(3)


A=2B だから (2), (3) より
ab=(-a+2c)a
a>0 より
b=-a+2c
c=\frac{a+b}{2}…(4)
(1) に代入して
2a+b+\frac{a+b}{2}=30
b=-\frac{5}{3}a+20…(5)
このとき
A+B=A+\frac{1}{2}A=\frac{3}{2}ab=\frac{3}{2}a\left(-\frac{5}{3}a+20\right)=-\frac{5}{2}(a-6)^2+90
よって, a=6 のとき A+B は最大値 90 をとり, このとき (5) より b=10, さらに (4) より c=8