和集合の公理(Union)

和集合の公理
\forall X \exists Y \forall u(u \in Y \leftrightarrow \exists z(u \in z \in X))



任意の集合 X に対し, その要素の全てが X のある要素の要素であり, X の要素の要素は全て持っているような集合 Y が存在する, というものです.
文章で書くと分かりにくいですね.
このような集合を \bigcup X と書くことにし, X の和集合と呼びます.
例えば X=\{\{a,b\},\{c,d\}\} のとき, \bigcup X=\{a,b,c,d\} です.
1つの袋の中にたくさんの袋が入っており, たくさんの袋の中にはボールが入っているという状況で, 中の袋からボールを全て取り出し, 中の袋を捨て去ったようなイメージです.
ここで, X \cup Y = \bigcup\{X,Y\}, \{a,b,c\} = \{a,b\}\cup\{c\} などと定義します.
集合が増えても同様です.
二つの集合の対称差(symmetric difference)は次のように定義されます.
X \bigtriangleup Y = (X \setminus Y) \cup (Y \setminus X)
これは (X \cup Y) \setminus (X \cap Y) と同じものです.