グラフの形と判別式の関係
3次関数のグラフは、一般には次のようになります。
…(1)
これは、のグラフです。
でもでもっ!次のようなグラフもあります。
…(2)
これは、のグラフです。
(1)はグラフが上がったり下がったりなのに、(2)はグラフが上がりっぱなしですね。
この違いはどこからくるのかー!っていうのが、今日の話です。
そんなわけで、3次関数のグラフが(2)のようになるための必要十分条件を考えてみましょう。
(2)のようになるということは、つまり、導関数が任意のxの値について0以上だということです。
ここで、3次関数を
,
とおくと、
なので、これが常に0以上になっていれば良いわけです。
これすなわち、2次方程式
が高々1つの実数解を持つ、ということです。
したがって、求める条件は、判別式を調べて
と、なります。
わー。簡単っ!
試しに、としてみると
のグラフは
と、なりました。
なかなか、いい感じ。
さて、これを一般化するとどうなるでしょうかー。
つまり、「2n+1次関数のグラフが単調増加になるための必要十分条件は何か」という問題を考えることができます。
これについては、またの機会に。